さてさて、八重垣神社にお参りした話の後編です。
カーナビがうまく動作しなくなって道に迷い、気になる看板「国宝・神魂神社」を見つけた私たちは、八重垣神社参拝後その神魂神社に向かったのでした。
八重垣神社から神魂神社までは車だとほんとすぐ近くでした。
でも道がそれほど大きくないのでちょっと迷ってしまいましたが…
着くと神魂神社にもちゃんとした駐車場が完備されていて、けっこう立派な神社という感じでした。
まあ駐車場からは神社は見えないんですけど。
両脇を杉の大木が生い茂るけっこう急で険しい石段になっている参道の上に神社があるんですよね。
石段自体も険しいんですが、その古代からずっと続いているであろう参道の歴史感とか厳かさとか重厚さがなんかこうずんっと響いてきて圧倒されるというか…。
なんかここは八重垣神社のような優しい雰囲気ではないぞ??と思いました。どこかプリミティブかつ威圧的なんですよね。
参道を上りきると、そこにはこれまた気圧されるようななんとも古風で厳しい本殿がどんとおすわりになっていました。
ひと言で言ってめっちゃ古代!!!!って感じで。
いい意味で手付かずのまま、神代の昔からずっとここにこうしているっていう感じで。
で、遅くなりましたがこの神社、神魂神社と書いて「かもすじんじゃ」とお読みするんだそうです。知らなかったら絶対読めない、面白い名前ですよね。
それほどメジャーではありませんが、知る人ぞ知るけっこうすごい強力なパワースポットみたいですよ。
なんとご祭神はイザナミノミコト。
イザナギ&イザナミコンビではなく、”ピンで”イザナミノミコト。
なんか…ちょっとやばい感じしません??
あのイザナミノミコトですよ…
黄泉の国の女帝ですよ…
死後、黄泉の国まで助けに来てくれた夫イザナギにイザナミは「ぜったい私の姿を見るな」と言いつけていた。だが、つい愛しい妻のほうを振り返ってしまい腐敗したゾンビ状態の妻の姿を見ちゃった夫は超びびってしまう。
そのことで「恥をかかせやがって!」と激怒したゾンビ妻は夫を追い掛け回し、逃げる夫に大岩で黄泉の国からの出口をふさがれてしまって黄泉の国から出ることができなくなる。
そして「これからはてめぇの国の人間を毎日1000人殺してやるからな!!」という呪詛の言葉を吐いて離婚した、というあのイザナミノミコトですよ…。
(そのせいでわれわれ人間には「寿命」というものができてしまったんだとかなんだとか)
日本最古の離婚劇がこんなに激しいっていうのもやばいし、息子夫婦が作った温かく優しい雰囲気の縁結びの神社「八重垣神社」のすぐ近くに、この離婚してシングルになったちょっと激しい性格の母親の神社があるっていうのもなかなかやばい…
で、そこになぜかカーナビの不調で呼ばれてしまった?私たちもやばい…^^
ここでもおみくじを引かせていただいたのですが、なんかすっごく厳しい内容でした。
ちなみにおみくじを引いたのは私だけだったんですが。
うわっ厳しい!!って久しぶりにおみくじ引いて思いました。
八重垣神社の水占いでいい気分になっていたのがヒュンってなってしまうくらい。
ちょっとしんどい内容だったので結んできてしまい、内容もほとんど覚えていないんですが…(え…)
とにかく「身を謹んでしっかり生きろよ」っておっしゃってました。
それをわざわざ伝えようと、イザナミノミコトは私たちを呼んでくださったんですかね。
なんか…厳しいし怖いけど、でもありがたいですね。
まあおみくじは見なかったことにしてすぐに結んできてしまったんですけども…。
縁結びだのなんだのに奔走して現実をおろそかにするな、一人でもちゃんと立って生きろ、結婚だの伴侶だのに幻想抱きすぎるな、がんばれよ、って言ってくださったんだと思います。勝手な解釈ですけど。
この国をお産みになったゴッドマザーは厳しくも優しい、ってことで。
はあ~~~神魂神社の写真データもなくなっちゃっててとても残念なんですが、国宝になっているくらいとても荘厳で歴史を感じる社殿はほんと見ものなのでぜひ興味がある方は行ってみて下さい。
なんと本殿は現存する大社造の社殿のうち最も古いと言われているんだそうですよ!
八重垣神社を紹介するだけの記事のはずがやたら長くなってしまいましたが、これも神魂神社のことを少しでも人に紹介するようにとイザナミノミコトによって書かされたのかもしれません。
まあこのブログ全然宣伝効果なくてほぼ意味ないんですけど…読んでくれてる人はありがとうございます。
↓神社の公式HPは見つからなかったんですが、こちらに情報があります。
それにしても母イザナミが亡くなった時、ひげ面大男のスサノオは大泣きしながらママに会いたいよーーーって駄々こねてたっていうエピソードもあるくらいなんで…
新婚家庭のすぐそばに、その義母が一人暮らしする家があったっていうのはクシナダ姫にとってどうだったんだろう…
婚活を考えてる身としてはなんかいろいろ考えさせられますわ。
婚活とか適齢期とかに焦ってる独身者は「自分だけが孤独!」みたいなヘンに悲劇的な気分に陥りやすいけど、焦らずちゃんと目を世界にフラットに開いて、そういう感覚から自由になろうっていうことなのかも。
大嶋信頼先生がこないだブログで言われてた「孤独の色を識別する」っていう話みたいに。
ちゃんと世の中を見れば、誰もが孤独で誰もが幸せで、そして誰もが本当は自由で。
日本最古の夫婦は激烈な離婚劇を繰り広げたわけですが、でもいまその妻は息子夫婦の近くでけっこう気楽で孤独でそして幸せなシングル生活を送ってるのかもしれません。
たかが民草、たかが生きて死ぬだけの人間の私たちが結婚だのなんだのにそんなに翻弄されなくてもいいのかも~~まあ身を慎みつつ気楽にいこってちょっと思いました。
しかしはやく良縁のご利益こないかな~~~~~~~~~~~~~~~~~~^^