”愛”という呪いと、「大嫌い」という解放の言葉

わりと久しぶりの更新になってしまいました。いかがお過ごしでしょうか?私はけっこう断捨離とかしています。いろいろ気づくことがありまくりの日々です。

あ、ちょっと前のマンガ記事なんだけど、これすっごく面白かったのでよかったら読んでみてください。人の死をめぐる、ちょっと辛い話ではあるのでご注意を↓

同時入院した「理想の夫婦」が迎えた衝撃の結末
漫画『お別れホスピタル』(第13話)

悲惨な話だとか、かわいそうとかせつないとか虚しいとか、いろいろな感想があるだろうけど、これ私は「呪いと解放」の話だなー!すごい!!って思ってなんだか面白くなっちゃった。

このご夫婦はお互いに呪いをかけあってたのかも。

夫は妻に自分の奴隷、そして自分の「母親」となるよう呪いをかけていた。

妻は夫に自分の支配者、憎らしい悪者としてふるまうよう、そして頑是なく何もできないわがままな「幼児」となるよう呪いをかけていた。

「呪い」っていうと分かりにくかったり怖かったりするけど、実際にはそこらじゅうにはびこりまくってるし、もうこの世の中って呪縛でできてるようなもんかもしれないですね…「常識」っていう呪いとか。

家族は助け合うべき、とか、家族愛そのものとかも呪いの一種。

なんというかたぶん人間の「愛」って呪いなんですよね、究極な話。

ずーーっとあなたのこと、大嫌いだったの。

 だから早く逝ってくださいな。」

このシーン、この”解放の”シーン、すっごく荘厳で私には感動的だったな…

「大嫌い」という解放の言葉。

嫌いであれ好きであれ、嘘偽りない「本心」って本当に素晴らしい解放の言葉になるんだろうな。

何十年もかかって、自分達が呪いをかけあってるということにも気づけなくて、それでも最後の最後に夫婦がお互い(と、自分自身)を解放することができたのはよかったなあと、せつなくなりながらもしみじみ感動しました。

そしてこのマンガ読んで数日後、ちょっと自分にもびっくりするようなショックなことが起きて、うわーーってなったんですけども、結果的には”人から嫌われる”っていうことの解放のパワーを感じることとなったんですよね。なんてことだ…。

これは自分にとってけっこうすごい出来事だったので、もうちょい心の整理がついたら改めて記事にするかもしれません。

あっ、あとねー、このマンガ読んで、このおじいさんの最期を見て、「ああ生きるってこと、生きたい、生きないといけない、っていう思いも私たちを苦しめるめっちゃでっかい呪縛なんだろなー」って気づけました。

生老病死苦、愛別離苦。

人はそもそも生まれたから苦しい、人はそもそも愛するから苦しい。

「生」ってそんなに素敵かな?「愛」ってそんなに大事かな?そう思い込まされてるだけなのかもしれないな。呪いなのかもしれないな。

…それ考えたら、逆に死ぬことも救いだと思えるし、人を愛せないこと・人から愛されないこととか、孤独とか嫌われることとかも救いだと思えてきて、なんだかちょっと気持ちが楽になりました。

生きてるといろいろ悩みや苦しみや欲望がつきないですが、そんなのは瑣末なことであり、もっと根本的なとこで死への恐れを手放したら、孤独への恐れを手放したら、愛(愛着)を手放したら、私たちってそれはもうめちゃくちゃ楽に生きられるんじゃないかなー、と。

まあそれができれば苦労はしないんだけど。

でもできるだけ、軽くいきたいです。

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