藁をもつかむ

オーガニックコスメのせいでアレルギー発症という皮肉な悲劇…

ちょっと前回の記事の続きみたいな話なんですが。

私、基本的には自然派の化粧品を使いたいと思っているんですが、自然派化粧品ってじつは結構危険だったりもするみたいなんですよ。

私自身も実際に被害というか、自然派化粧品を使ったせいでひどい目に遭ってるんですよね…それもその被害って一生続きそうだという…。

自然派だとかオーガニックだとか語感のいいものにひそんだ危険性、けっこうやばいです。

とりあえず私に起こったオーガニックコスメ禍についてここに書き記しておきます。なにか反面教師にでもなれれば。

私、数年前に突然唇が荒れだして。皮はバリバリ、身(?)はジュクジュク膿んでるような状態になってしまったんです。水ぶくれもでき、最初は口唇ヘルペスなのかなと思っていたのですが唇全体がボコボコだしいつまでたっても治らず…。

やがて唇が腫れてきて、たらこ状態に。

2,3週間は我慢しましたが、もうこれあかんわと思って皮膚科に行ったのですが…

そこで診断結果を聞いてびっくりしました。

アレルギーだったんです。

それもその原因が口紅だと言われ…。

私思わず医師に反論してしまいました。

「そんなわけないです、自然派の、オーガニックの、肌にやさしい口紅を使ってるんですから…!」って。何かの間違いでは?!!って。

そう、私その一年くらい前からあるヨーロッパの有名なオーガニックコスメブランドの口紅を使ってたんですよ。

タール色素やコチニール色素の危険性とかを知って、よかれと思って植物性色素やミネラル色素を使ったオーガニックコスメに切り替えてたんですよね。

わざわざそんないいものを使ってるのに、そのせいでアレルギーになるなんて、そんなわけないだろ?!?!って思うじゃないですか。

そしたら医師がこう言ったんです。

「いや、むしろオーガニックだとか植物性だとかいわれてる化粧品の方がアレルギーを起こしやすいんです。イメージがいいだけで、じつは植物性のものって成分が強くて危険なんですよ!」

って…。

そしてステロイド軟膏を処方されて終わりでした。

治療できるものではなく、抑える事しかできないらしい…。アレルギーだから、治す治さないの問題じゃないんですよね。

よかれと思って使っていたオーガニックコスメのせいで一生モノのアレルギーを抱え込んでしまうなんて…。。

私はそれ以来数年、ほとんど口紅を使えなくなってしまってます。

一応ほかのブランドの植物性のものも、一般的なブランドの石油系のものも、いろいろ試してはみたのですが、どれを使っても唇が荒れてしまうようになって…。もう、一度発症してしまったらダメみたいですね。発症の原因になった、オーガニックの口紅と同じ成分は入ってないかもしれなくても、なんかもう唇自体がセンシティブになってしまったのかも。

(ちなみに試した中でもとくに花の色素で作ったというめちゃくちゃよさそうな口紅が一番荒れた…。ほんとに天然モノ、植物性のものって危険なんだと思い知ることに)

もともと寒かったりするとすぐに唇が紫になってしまうタイプなので冬は死人のようになってしまうし、冬じゃなくても唇の色が悪いせいで顔色も悪く見えてすごく残念な顔になってしまうんですがどうしようもない…。悲しいです。

そういえば友達のお母さんも「茶のしずく」という(たぶん自然派の)洗顔石鹸を使っていたせいで小麦アレルギーになってしまい、もうパンとかケーキとかの小麦製品が一生食べられなくなってしまったと聞いたことあるし…。石鹸で洗顔していただけなのになんてかわいそうなんだ…。

ほんと、危険な物ってそこらじゅうにあふれていて、それもその危険な物って逆にとても安全そうな顔をしていたりするんだなあと思い知ったわけです。

なので植物性だとか自然派だとかオーガニックだとかと謳ってるコスメなどは、マジで気をつけてください。それが本当にオーガニックなのか、とかに気をつけるだけではなく。そのオーガニックだという成分そのものがアレルギーを引き起こすかもしれないということも知っててもらえれば…。

いや実際のところはそんなの気のつけようもないかもですが…。アレルギーというものは、それまで平気だった物がある日突然ダメになってしまうものだし。

ただまあせめて、ナチュラル系にこだわりすぎるのはやめたほうがいいかなって思います。

化学系の物でもいいものはたくさんある。

反対に自然派のものでも、たとえ農薬とか化学性の添加物とかを使ってなくてもその植物やミネラル自体にアレルギーを引き起こす成分が入ってるかもしれない。

どんなにいいものを使っている製品でも、おかしいかな?と思ったらすぐにやめるという判断も必要かも。

とくに自然派主義の人って、家族や周りの人にもナチュラルな物をすすめたがったり、化学系の物を悪く言ったりしがちだけど、そのせいで他人をアレルギーや病気で苦しめてしまうことになったり相手の気分を害してしまうことになるかもしれない。

いいと思うものをちょっと勧めてみるのはいいかもしれないけど、でも化学や科学や医学のほうがよっぽど優しいっていうことは本当はいくらでもあるんだと思ってたほうがいい。

こないだツイッターで、アトピーの人に「ステロイドなんて使っちゃダメだよ」なんて言ってくる奴にかぎってアトピーでも医者でもなんでもない、何も分かってない奴が勝手なこというな、っていうツイートがバズってたけど、ほんとそうですよね。一番わかってるのは当事者なんだから。

自分自身がもともとナチュラル系に偏って、そういう偏った考えを他人に押し付けがちな人間だったもので、いろいろ反省し修正することばかりです…。

さて、

口紅が使えなくなってはや数年、ほぼあきらめた状態で紫の唇で生きてきましたが…

最近さすがにこれはつらいと思い、ちょっとなんとかしようと思い始めました。

アレルギーを引き起こす成分が入っていない、赤い色素をなんとか唇にのせられないか。

それで先日、とりあえずミネラルのカラーパウダーを購入してみました。手作りコスメの材料として売られてるやつ。

これだ~~~

これを試しにしばらく唇につけてみて、唇が荒れるかどうか様子を見てみようとおもいます。

粉のままだと唇にうまく乗らないので、こってりしたヒマシ油と混ぜて使ってみます。

自分の唇を荒れさせる成分がなんなのか分かっていないというのがとにかく困るポイントで、ちょっと怖くて市販の口紅はいろいろ試し難いし、いろいろ適当に買ってみて試してみては結局どうしても荒れてしまってきたんですが、このカラーパウダーはマイカと酸化鉄だけでできているシンプルなパウダーなので、もしこのふたつを唇に塗ってみても何もトラブルが起こらなければアレルギーを引き起こす成分ではないと分かって、希望が見えてくるし。シンプルな素材を少しずつ試していって、アレルギーを起こさない成分が分かってくればそれらを使って自分用のリップくらいは作れそう。

そうすれば数年ぶりに明るい色の唇で生活できるようになる…!

ただこれちょっとメタリックに光りすぎるんですよね…↓

唇がサイボーグっぽくなってしまう…

まあ唇に赤味が出ただけでも見た目がましにはなるので、ないよりはいいか…

というかこれが大丈夫そうだったらまた他のカラーパウダーを試せばいいし。いろんな色があってどれも安いのでいろいろ試してみたいです。

今回は良く知らずに買ったけど、マットタイプのとかもあるみたいだから今度はそっちを買ってみよう。今回のでアレルギーが出なければ。

私が買ってみた手作りコスメ用のカラーパウダーはこちら↓

まあどうなるか分かんないけど、しばらく試してみます。

アレルギーがでるかどうか分かるまでに1週間くらいかかるんですが、またここで結果報告できればと思います。時間があれば。

しかし自然派化粧品のせいでひどい目に遭ったというのに、結局究極の自然派である手作りコスメに手を出しつつあるという皮肉よ……

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