藁をもつかむ

いよいよ風の時代到来/あの時欲しくてたまらなかったものが、今では「持っていなくてよかった~~」と思うものに変わった

コロナ禍によって、自分の中でもいろいろ価値観が変わっていってます。

風水なんかでは風邪とかインフルエンザなどのウイルス性の病気は「風」の気を持つもの、とされていて、今回のコロナ禍も「風」に関するものとされていますよね。

「風」といえば、年末から始まるみずがめ座の風の時代…今後200年くらい続くとされる、新しくて自由な風の時代。

新型コロナがその先駆けだとしたら…と思うと、へえ本当に占星術って世界の動きとリンクしてるんだ、という感慨よりも、もはや時代が変わるということへのあまりの恐怖に震え上がってしまいますが…

…でももう時代の変化は止められないし、自分も変わっていかないといけないんだろうな。

で、価値観の変化の話なんですが。

以前このブログでも言ってたんですが、私去年の始めまでスペースを借りて、ちょっとある商売をしていたんです。月額で払う家賃と、販売時に使うスペース代を払ってやっていました。

でも本当は自分のお店が持ちたかったんですよね。ちゃんとした、自分だけのお店が欲しかったんです。自分のお店さえあればもっとうまく商売できるのに、って思い込んではお店を持っている人を羨ましく思ってました。だけど全然お金がないのでできなかった。

…そして今、その欲しかった実店舗は、「ああ持っていなくてよかった…」と思うものにすっかり変わってしまいました。

コロナ禍のことがもちろん一番大きいです。が、コロナだけでなく、店舗や商売にかかるいろんなコストや手間隙、リスク、そしてしがらみ。…夢だったお店が、もしも実際に持つようになったらきっと重い足かせに感じられるようになっただろうな、と今では思うんです。

去年このブログにも書きましたが、借りていたスペースも解約し、その商売自体はネットショップに移して、細々ながら気楽にやっています。自分にはこっちのほうが向いているし、これからの時代はこっちなんだろうなあ…と今では思っています。

漫画も、描いていた雑誌がなくなって一度は職を失いましたが、電子雑誌で配信してもらえるようになったり。それも紙の雑誌で描いてた時より原稿料も上がったり。

さらには電子配信でなら、自分自身が漫画家兼編集部みたいになることができることを知ったり。電子書籍としてなら、自分で自分の漫画をまとめた単行本を出すこともけっこう簡単にできると知ったり。

…私、以前はウェブ雑誌って紙の雑誌に劣るものだという思い込みがあったんです。

それと、自分は紙の雑誌でなんとか描けてはいても、単行本を出してもらったことがないので、それに対する劣等感もすごくあったんです。

でも実際に電子配信で得られるお金を見ると、考えがまったく変わっていきました。

紙ももちろん好きだし素晴らしいけど、やっぱり何をやるにも仕事はお金あってのものです。お金が得られる電子配信はすごくすごく素晴らしい。

紙の単行本にあこがれていましたし、漫画家としてはそれが名刺代わりになるだろうと思っていましたが、別にそれがなくてもお金が入ってくればいいかな、名より実かな、って今は思います。

それに自由度や気楽さがあって、自分にとっては案外紙より電子のほうがいいのでは、とも思います。

これまで200年くらい続いた地の時代は地位や経済や物質に価値があった時代ですが、これから始まる200年の風の時代は情報、コミュニケーション、インターネット、新しい技術の時代になるといわれているんですよね。

そのことが、自分に関わるところでも実店舗からネットショップ、紙書籍から電子書籍、と着実に変化として現れていて、ほんと面白いなあと思ってます。

で、今もう一つ変化しつつある価値観がありまして…

これまで私は結婚していないこと、子供がいないことが「いけないこと」だと思い込んでいて、これがないから自分は不幸なのだ…とさえ感じていたんですが。

そのことも今後変わっていくのでは、と思っています。

まあまだ「変化した」、っていうところにまでは至ってないけど。

でも一人で暮らしている今の生活が本当に楽しいし…。結婚への思いは隣の芝生が青く見えてるだけのただのないものねだりや人と違うことへの焦りであって、もし実際に結婚したら自分はものすごい重圧や煩わしさを感じて息苦しくなってしまいそうでもある…。もし実店舗を持ってたらどう感じていただろう、って考えた時に、あんなに欲しいと思っていたお店が「こんなもの持っていなければよかった…」という状況になってただろうな、って今では想像できるのと同じで。

まあ私個人の変化だけでなく、世界には遅れていますが日本でも結婚の形、家族の形は今後かなり変わっていきそうです。それは確実なんじゃないかなと思います。

そういう大きな変化の中で辛くなる人もいるかもしれないけど(肩書き大好きおじさんなど)、その変化に順応できた人、とくにこれまでの世の中の価値観にそぐえなかったタイプの人は、もしかしたら生きやすくなっていくんじゃないかな…と希望を持ったりしてるとこです。

総括するとこれからのキーワードは「身軽」かな、と思います。

風を読んで、いい風に乗っていくというスタイルがいいのかもしれません。

…ということでやっぱ断捨離しないとな~~~~

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